■冒険大好き少年

3歳の頃、自転車に乗ったまま階段から落ちる遊びが大好きな子供でした。

その傾向は大人になっても変わらず、猛吹雪の登山や、徹夜のサイクリングなどの自暴自棄な遊びばかり。

中学生の頃、近所の小川を海や湧き水まで辿ってみたのを皮切りに、徐々に冒険好きが加速していきました。北海道登山旅行、真冬の南アルプス登頂、丹沢縦走、積雪の剣山スーパー林道を自転車で走破、九州登山旅行、屋久島縦走、西表島縦走などなど・・。国内に留まらず、台湾を自転車で縦走、トルコのエルジェス山登山、アラスカでサイクリング&キャンプなど、やりたい放題でした。

 

■ギターの楽しさに目覚める

そんな青春時代でしたが、結婚を機に、「もう危ないことはやめよう」と決心。もう大自然相手には十分遊んだな!という満足感もありました。

そこで、新たに本格的に開始したのが、音楽。特にギターです。中でもガットギターが好きで、二人の師匠に同時期に弟子入りし(フラメンコギター:志水 誠氏、南米ギター:FREDY FLOREZ氏)、腱鞘炎になっても毎日何時間も練習しました。

ジャンルとしては南米フォルクローレが大好きで、関西のフォルクローレグループ「グルーポゆい」に参加。8年間、ギターやチャランゴを担当しました。ガットギターで弾く曲なら何でも好きで、ボサノバ奏者のRobson氏と東輝美氏に弟子入りして、ボサノバも勉強しました。現在は、Natural(ヴァイオリン、ギターのデュオ)、Komorebi(二胡、ギター、パーカッションのユニット)、Freckle Face(ボーカル、アコーディオン、ベース、ギター)、等のギター担当として、演奏活動を楽しんでおります。

 

■作曲

幼いころから作曲にも興味があったようで、保育園の頃にドヴォルザークの新世界を聴きながら、自分もこんな曲を作ってみたい、と思っていたのを覚えています。高校生の頃から作ったメロディを採譜するようになり、たくさんの曲を作りました。でも、それは日記みたいなもので、誰かに聞いてもらうなんて思いつきもしませんでした。

初めて作曲の機会を頂いたのは、現代俳句大賞を受賞した伊丹三樹彦氏の作品のBGM担当でした。中国を舞台にした作品に、楽器は南米の楽器チャランゴで、というご指定で、なかなか難しかったのですが、好評を頂くことができました。

それでも自信はなく、細々と日記のように作曲を続けていましたが、ある時、ネット上で開催された作曲コンテストに恐る恐る応募してみると、準グランプリに。「あ、ちゃんと作曲できてるのかも?」と少し自信がつきました。そして試しにネット上で作品を販売してみると、ちょこちょこ買って下さる方がいて、SNSでも自分の曲を聴く機会が増えてきました。

お金を払ってでも、自分の曲を欲しいという人がいる。この状況に至って、ようやく自分の作曲の能力を自分で認めてあげることができました(自己肯定感低めです・・)。

私の場合、必ずしも作った曲を自分で演奏したいという欲求があるわけではなくて、むしろ、いろんな人に演奏してもらいたい、という欲求のほうが強いです。そこで、二胡奏者のGuoGan氏に楽曲提供したり、ヴァイオリン・ピアノのデュオに楽曲を提供してコンサートも企画・開催しました。

 

■ひょんなことからオーディオドラマ制作

幼いころ、毎月熱を出しては3日間も学校を休む体質で、そんな時は布団の中でラジオを聴いていました。たまにラジオドラマが流れると大興奮!布団の中で、空想の世界を楽しんでいました。

大人になって、朗読家の中田真由美氏の朗読コンサートに参加し、自作曲をBGMとして演奏する機会に恵まれました。翌年もコンサートを開催しようとしたのですが、コロナで中止に・・。そこで思いついたのが、声と音楽を録音して、YouTubeにアップしてはどうかな?というアイデアでした。最初の作品は宮沢賢治氏の「よだかの星」。次に新美南吉氏の「ごんぎつね」。次に、「現代を舞台にしたお話にしたい」とメンバーに相談したところ、著作権の関係で難しい・・と教えて頂きました。

それならば!と、自分でお話を書くことにしました。脚本の経験はありませんでしたが、なんとか物語を書きあげ、声と音楽をミックスしてYouTubeにアップしたところ、本職の脚本家の方から「市販のものより良い!すごいなあ」とのコメントが!

その後、「私もこのような作品に参加したい」と別の朗読家の方が手を挙げてくださったりして、現在の「Koto☆Hana(言葉の花束)」が発足しました。現在は5~6人の声優さんとオーディオドラマを制作しYouTubeに公開しています。既にチャンネル登録者数は2,000人を超え、人気のチャンネルに育ってきました。

また、北海道のラジオ局stvラジオ主催のラジオドラマGPにおいて、Koto☆Hanaの「カンナの旅日記」が最優秀グランプリを獲得し、ラジオで放送されました。